パスピエのミニアルバム「OTONARIさん」を聴いた感想~ドラマー脱退後の第一歩
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カテゴリ: パスピエ
タグ: CDレビュー
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パスピエのミニアルバム「OTONARIさん」を買って聴いてみた感想を書いてみます。ドラムのやおたくやさんが脱退してから初めてのCDリリースでした。今までのパスピエと少し違うところも感じられましたよ。
OTONARIさんの感想
配信でリリースされていた「あかつき」はダウンロードして聴いていたのですが、それ以外の曲は初めて聴きました。
アルバム1曲目の「音の鳴る方へ」はサビから始まるキャッチーな曲でライブでも盛り上がりそう。各パートの楽器のサウンドも分厚くて、ドラムがいなくなっても演奏がうまいパスピエのいいところがいつも通りに感じられます。2曲目の「あかつき」はタイアップも付いていることもあって、J-POP寄りなアップテンポな曲でシングル曲に近い印象。
3曲目の「EVE」はキーボードがコミカルなサウンドで、ライブではなっちゃんの可愛らしい姿が見られるかなと楽しみになる曲。4曲目の「(dis)communication」は今までほとんどなかった英語の歌詞が多いです。Vocalのなっちゃんは英語もイケますね。この曲はドラムが打ち込みで新しいことの挑戦でもあると思いますが、歌詞はコミュニケーションがすれ違いになって空回りするような内容なので、脱退したやおさんとの関係を想像してしまいます・・・。
5曲目の「空」はパスピエには少ないバラード曲。なっちゃんの歌詞も美しい景色が浮かぶようなキレイな歌。6曲目の「ポオトレイト」もテンポがゆっくりとした曲で、帰らぬ人への気持ちが歌われています。「ポオトレイト」もドラムが打ち込みです。
今回のアルバムはドラムがいなくなったことでどういうサウンドになるのかを注目していた人も多かったかと思いますが、それよりもなっちゃんの作詞が進歩してきて特にバラード曲を作るのがうまくなってきてると思いました。2曲目の「あかつき」も歌詞がいいですよね。今までは不思議な世界観な歌が多かった気がしますけど、メッセージ性や人の気持ちを歌う歌のパスピエも良いですね。
アルバム最後の7曲目「正しいままではいられない」は、前までのパスピエみたいなサウンドと新しいパスピエで進んでいく決意のような歌詞が合わさっている印象でした。
おわりに
ミニアルバム「OTONARIさん」を聴いて、ドラムのやおさん脱退の影響は少なからずあるけど、楽曲のクオリティは相変わらず高くて、歌詞が良くなってきたという印象がありました。今後のパスピエの活動も応援していきたいと思いますよ。邦楽ロックのたくさんのバンドから頭一つ抜け出すようなヒット曲が生まれないかなあ~。