こんにちは、今回は投資関連のブログ記事です。

主要ネット証券会社のマネックス証券と楽天証券が米国株手数料を下げたり、SBI証券がTポイントと連携するというニュースがありました。そこで、どの証券会社を使えば良いのか比較して考えてみましたよ。

参考:
米国株最低取引手数料(税抜)を0.1米ドルに引き下げ、主要ネット証券で最安に ~米ドルの為替手数料(買付時)も半年間無料~

楽天証券、米国株式の最低取引手数料を大幅引き下げ ‐業界最低!0.01米ドル(1セント)からお取引可能に‐ PDF

2019/7/11追記・・・その後、マネックス証券、楽天証券、SBI証券の3社ともに米国株最低取引手数料を無料にすることになったので、全体的に修正しました。

証券会社の比較

今回、値下げされる米国株手数料を下の図に比較してみました。マネックス証券、楽天証券、SBI証券ともに米国株の最低手数料が大幅に値下げされています。

最低手数料 取引手数料 手数料上限
マネックス証券 0.1米ドル(10セント)無料 約定代金の0.45% 20米ドル
楽天証券 0.01米ドル(1セント)無料 約定代金の0.45% 20米ドル
SBI証券 5米ドル無料 約定代金の0.45% 20米ドル

頻繁に売買する人でない限りは、最低手数料はそんなに重要ではなくて、0.45%の手数料率や横並びになっている手数料上限の方が重要だと思ってます。約定代金が4444ドル(約49万円)以上で手数料上限に達するので、手数料を節約するには一気に購入するのが良いことになります。

ただし、高値づかみするリスクがあるので、一気に購入するのは怖いですよね・・・。

日本在住の人が米国株や米国のETFを買う場合、元々米ドルを持っていない限りは、一旦、日本円を米ドルにすることになると思います。その時に為替手数料が上記の取引手数料とは別にかかります。

そこで、米ドルの為替取引にかかる手数料も調べて比較してみました。

1米ドルあたりの為替取引手数料
マネックス証券 0.25円
楽天証券 0.25円
SBI証券 0.25円
住信SBIネット銀行 0.04円

マネックス証券、楽天証券、SBI証券ともに0.25円で横並びですが、SBI証券に無料で外貨振込できる住信SBIネット銀行が0.04円となっており大幅に安いです。なので、住信SBIネット銀行で円から米ドルに変えてから、米ドルで住信SBIネット銀行からSBI証券に振り込むというのが節約になると思います。

アメリカ株は税金の手続きが面倒(※1)なので投資上級者向けかと思いますが、AppleやGoogleなどの世界的な企業の株式や、VTIやVTなどの低コストのインデックス株式ETFを買えますし、BNDなどのアメリカ債券ETFで分配金をもらえたりするのも魅力的です。

近年の実績的に、アメリカ株は上昇しているのに日本株はなかなか値上がりしないということで(※2)、一部界隈では米国株投資が流行っているようですし、「若者のクルマ離れ」的な感じで「投資家の日本株離れ」もあると思います。

日本は消費税増税、東京オリンピック後の反動、少子高齢化と人口減少が進むことによる人手不足と社会保障費の負担増?など、将来の景気の見通しが暗いですが、アメリカはそうでもないようです。

※1 米国株の配当金・分配金にはアメリカでの税金(10%)がかかり、更に日本で約20%の税金がかかります。確定申告すると外国所得控除でアメリカでの税金(の一部)を所得控除にすることもできますが、外国所得控除の計算は複雑でちょっと面倒です。また、為替差益が発生した場合は雑所得での確定申告が必要になることもあります。

※2 必ずしも未来も今までどおりになるとは保証されていないですし、当方では責任は負いかねますので、最終的な投資判断はご自身でしていただくようお願いします。

ポイントプログラムについて

マネックス証券、楽天証券、SBI証券ともにポイントプログラムがありますが、楽天証券が楽天ポイントなので一番使い勝手がいいかと思います。楽天ポイントで投資信託を買えるというのがすごいですよね。

マネックス証券ではマネックスポイントが貯まります。株式手数料に充当したり、nanacoやTポイントやWAONやANAマイルやJALマイルなどに交換することができます。

そして、SBI証券ですが、現在はSBIポイントが貯まり、航空会社のマイルなどに交換できますが、今後はSBIポイントからTポイントに変更されるようです。

個人的にはTポイントが不安で、まだ規約など出てないのでわかりませんが、SBI証券とTポイントを連携させると、Tポイント側に個人情報が渡ってしまうのがかなり心配です。

証券口座の情報とか超センシティブな個人情報だと思いますし、楽天ポイントに魂を売り渡した私でもTポイントはちょっと抵抗感がありますよ。なのでSBI証券とTポイントとの連携は少しの間は様子見するかもしれません・・・。

まとめ

ということで現状のまとめとしては、米国株・米国ETFについては、
・少額でコツコツと買いたい場合・・・マネックス証券、楽天証券
・一気にまとまった金額で買いたい場合・・・SBI証券
が手数性が安く済むと考えています。マネックス証券は取扱銘柄数が他の2社よりも大幅に多く、最大90日間の注文が有効ということで、米国株取引の環境がより整えられていると言えます。

ポイントプログラム的には、投資信託は楽天証券で保有しておくのが良さそうですが、Tポイントに抵抗感のない人ならばSBI証券もいいと思います。

税金的に、配当金・分配金を確定申告する場合は証券会社ごとになるので、米国株と日本株を分けておきたいケースもあるかと思います(その人の所得税の税率によっては、配当控除のある日本株の配当金は確定申告して、配当控除のない米国株・米国ETFは確定申告せずに源泉分離課税で済ませるのが一番オトクというパターンもあるはず)。

なので、例えば、米国株はマネックス証券、日本株はSBI証券、投資信託は楽天証券というように分けるのもいいでしょう。

ただ、株や投資信託などの売却時の譲渡損失と配当金・分配金の損益通算をしたい場合は、一つの証券会社に統一しておくと確定申告をしなくても損益通算できます。多少の手数料やポイントよりも資産管理のしやすさを重視するのもいいですね。