2019/4/20(土曜日)、金融庁主催で赤坂インターシティーコンファレンス the Airにて行われた「つみたてNISAフェスティバル2019」(以下、つみフェス)に行ってきました。初めて参加した感想を書いてみます。金融庁と聞くとビビりますが、事前申し込みで(先着順)誰でも行けるイベントでした。

つみフェス会場

つみフェス2019の感想

会場は赤坂見附駅の近くだったのですが、都心の格式高そうなビルにカジュアルな服装で行っていいのかとビクビクしながら会場に入りましたよ。スーツで行ったほうが良かったのかな?と思ったのですが、つみフェスの会場内は普通の私服の参加者がほとんどだったので安心しました。

300人ぐらいのキャパの大きな会議室みたいなホールでした。ゆるキャラのつみたてワニーサくんのクリアファイルももらえましたよ。

田中内閣副大臣の挨拶で始まりました。ブロガーさんなどネット上の意見もあって、海外勤務者の投資についての法改正案を提出できたという話もされてました。
田中内閣副大臣
確かに、ここ数年の低コストインデックスファンド、つみたてNISA、確定拠出年金(iDeCo、企業型)の盛り上がりは、インデックス投資ブロガーの功績も大きいですよね。

次にファイナンシャル・ヒーラーの岡本和久氏が登壇。人生の目的は金持ちになることでも出世することでもなくて、「しあわせ持ち」になることだという話でした。
岡本和久氏
他にも下記のように色々と印象に残る話をされてました。

  • 毎年の収入は今年の生活費と将来の生活費の両方。歯磨きのように投資をしておかないと将来困ることになる。
  • 複利の効果。年利(%)×年数=72の公式から2倍になる年数がわかる。
  • グローバル株式インデックスファンド、分散、つみたて、続けることが重要。
  • 資金の取り崩し方は、前期末資産(時価)÷余命(100-年齢)=取り崩し額

遠藤金融庁長官にカン・チュンド氏がインタビューをするコーナーでは、保険のコストの不透明さや既存の金融機関について鋭く切り込む場面もありました。仕事や日々の生活に忙しいので、投資でお金に働いてもらう。短期的に株価が下がることもあるが時間軸を長く考えると良いという話でした。
金融庁長官とカン・チュンド氏

つみたて投資クリニックという有名投資ブロガー(虫取り小僧氏、たぱぞう氏、吊ら男氏、ナイトウォーカー氏)の座談会では、事前に寄せられた質問に回答する形で、虫取り小僧氏の司会で進められました。

長期投資とはどのくらいの期間なのかという質問に対しては、15~20年、20~30年、一生というような意見がありました。分散して長期的に持ち続けていればプラスになってきた過去の実績を信じるということですね。

過去のデータ上、長くつみたてし続けていると、バブル最高値を越えられない日経平均でさえ2017年末で2倍近くになっていたというグラフもありました。

また、2019年版のおすすめ本を聞けました。基本的には前回のおすすめ本から変わってないそうですが、付け加えるとしたら、以下の本だそうです。

老後の引き出し方という出口戦略については、家は持ち家or賃貸など老後のキャッシュフローを考えるほうがウェイトは大きいと年配のナイトウォーカー氏がおっしゃってました。

アセットアロケーションについては、米国株投資家のたぱぞうさんは日本とヨーロッパは微妙なのでアメリカ株だと推してましたが、ナイトウォーカー氏はあの大英帝国も衰退したぐらいだから全世界に分散すべきという意見でした。ちなみに、全世界の株式を時価総額に比例して分散投資するというポピュラーなパターンでも、半分ぐらいアメリカ株になるので、そんなに変わらないのかもしれません。

税金が不安だという質問については、壇上のブロガーの皆さんも不安だと言ってました。わかりやすい消費税ではなくて、社会保障費などでじわじわ上がっていくのではないかという話で、同じ方舟に乗っている者同士、一緒に頑張りましょう!とたぱぞうさんも言ってましたね。

最後にはIT企業(LINE、KDDI、ソフトバンク)の偉い人によるパネルディスカッションがありました。何とかペイやワンタップバイ等の新しいサービスはまずは使ってもらうことが大事。投資や金融に対する敷居を下げたいという話でした。

そういう意味ではつみフェスに来ている人たちはお金については意識高い系だと思うので、ちょっとターゲットが違うのかもしれませんね。

あと、LINEとKDDIはブランドを統一してるけど、ソフトバンクは各サービス名を出してきているなと思ったりしました。

手数料やどこで儲けるかという話題で、山崎元氏の「ボロアドバイザー」というワードが一番会場の笑いを取ってました。今日の各社にも最低限つみたてNISAクオリティをお願いしたいと話されてました。

ちなみにわたしは乱立している○○ペイ(バーコードで決済するサービス)は使ってなくて、クレジットカードと非接触ICカード(Suica、Pasmo、WAON、nanacoなど)で十分じゃん!と思っています。

某イトーヨーカドーのようなお財布(現金,nanaco,クレカ)とスマホアプリ両方を出す必要があるやつは面倒すぎてアプリを使ってないです。SuicaのJR東日本が本気出したら怖いと思うし、Tポイントは廃れていくのかどうかが気になってます。

おわりに

つみたてNISAもiDeCoも長期投資なので、慌てて売ったりせずに長期で持ち続けることが大事という話でしたが、まずは健康に気をつけて長生きしないとねというのが私の感想です。

投資教育やリテラシーの話題もあがってましたが、今の日本では学校で投資やお金についての教育がされていないので、高校ぐらいでやってほしいですよね。

私も資産配分(アセットアロケーション)についてはまだ悩んでいて、ブレまくりです。直近はアメリカ株のパフォーマンスが良かったというのは事実だと思いますが、未来のことは誰もわかりませんからね。新興国株とか、日本円のキャッシュがいいとか、色々な考えがありそうです。

今日は金融庁のイベントでしたが、つみたてNISAは金融庁、iDeCoは厚生労働省という縦割り行政だったんだと思いましたよ。

ここまで書いてきましたが、普段のキャラで金融庁のイベントの話を書くのは変な感じがしてきました。お金関係だけ分離して、「非喫煙者だけどJT株を塩漬けする日記」にでもしようかな・・・。

会場のBGMは絶妙なJ-POPが選曲されてましたが、残念ながら私の推しているaikoはかからなかったです。