今回は投資についての記事を書きます。

SBI証券で海外ETFを持っているのですが、電子交付された「外国株式等 配当金等のご案内(兼)支払通知書」を見ると、「外国源泉税に対する還付金の支払い」という名目で配当金が入っていました。

よくわからないけどお金が入っていたのでヨシ!ということで、最初はあまり気にしていなかったのですが、調べてみました。

外国源泉税に対する還付金の支払いとは?

調べた結果の結論を最初に書いてしまうと、米国のQII (Qualified Interest Income)という税率調整の制度に基づく還付支払い、だそうです。

下記のサイトを参考に調べさせてもらいました。
BNDからの2017年8月分分配金-外国源泉税に対する還付金の支払いもアリ: 資産運用でスーパーカーを手に入れよう!
海舟の中で資産設計を ver2.0 BNDから還付金受領したので内容調査。…そうか、「米国源泉の金利は米国内で非課税」からくるものってことね
バンガードの債券ETF(BND,BLV)でよくわからない分配金が出たのでなんなのか調べてみた – 関東在住福岡人のまったり投資日記

「QII」や「Qualified Interest Income」でググると英語のページが出てきますね。iSharesのETFにおけるQIIの割合がまとめられているPDFなども見つかりました。
https://www.ishares.com/us/literature/tax-information/qualified-interest-income-qii-percentages-2019.pdf

詳しくはここまでに挙げた参考サイトを見ていただくとして、簡単に言うと、前年のETFの分配金の中において、アメリカの預金や債券からの利子所得があると、還付金が支払われるかもしれないと理解しました。

つまり、アメリカの債券に投資しているETFからは「外国源泉税に対する還付金の支払い」がされるのかと思われます。

電子交付のPDFをよく見ると、現地基準日が前年の日付になっています。つまり、前年の配当金から引かれた税金に対する還付金になりますね。

今回は自分が持っているBNDとHYGから6月に前年分の還付金が支払われたのですが、その2つで戻ってきた割合は異なりました。外国源泉徴収税額との割合を計算したところ、BNDは約87%、HYGは約63%戻ってきてました。そして、戻ってきた分に日本の税金約20%がかかってました。

アメリカのETFの場合、配当金の10%が外国源泉徴収税額として引かれて、さらに日本の税金が約20%引かれているわけですが、アメリカ債券ETFでは最初にアメリカの税金で10%引かれた額の一部が翌年に還付されるということですね。

まとめ

「外国源泉税に対する還付金の支払い」は意外と大きいので、配当金目当てで海外ETFを買う場合は、高配当株やアメリカ以外の債券よりも、アメリカの債券が投資対象になっているものを選択した方が税金的には得ということがわかりました。

ただし、還付金がある場合、日本の税務申告(外国税額控除)に影響する場合があるとのことなので、ご注意ください。
SBI証券 – 外国税額控除について