パスピエのライブツアー「more You more」最終日(2019/7/15)のZepp Tokyoに行ってきました。ツアー最終日なだけあって、バンドのパフォーマンスもすばらしくて、とても楽しいライブでしたよ。

moreYoumore終演後のZeppTokyo

ライブの感想

グッズ

今回のツアーは最終日が最初の参戦でした。グッズを買おうと思っていたのですが、パスピエの物販って、ライブ開演直前はやってないんですよね。

今回、14:00-16:00は外で物販をしていて、16時から開場の17時までは物販やってませんでした。開場すると中でグッズ買えます。なので、ちょっと早めにZeppに行ってグラフィティータオルを買いました。

パスピエのグッズはデザインをしている大胡田さんのセンスがいいですよね。最近のグッズではPSPEと表記されていますが、何でパスピエじゃないのかは詮索しないでおきます。

開演前

パスピエのライブは時間をちゃんと守って、入場開始されることが多いです。今回も定刻の17時ちょうどぐらいから入場始まりました。どうせ時間押すだろうと思って、遅刻してはいけませんよ。

私の整理番号は300番代だったのですが、中に入って先にドリンク交換しました。最近は入場時のドリンクのチャージが600円のライブハウスも増えてきていますが、Zeppのドリンクは500円でペットボトルですし、Zeppオリジナルのドリンクホルダーももらえるのでとても良心的だと思います。

パスピエの場合は、少しでも前に行くんだというガツガツしたファンがそこまで多くなくて、いい意味で温かい雰囲気のライブ会場です。最初にドリンク交換したり、中のコインロッカーを使ったりしても、比較的前目のポジションに行けますよね。

ここまでパスピエに付いてきているファンの集まりなので、ライブではしゃぎたいライブキッズよりも、パスピエの音楽が好きだったり、彼ら本人のことが好きな人が生き残っているのかと思います。男女比は半々ぐらいかな。

ライブ本編

いつものSEが鳴って、メンバーが下手から登場してきました。ボーカルの大胡田さんの衣装は赤い無地のワンピースで両肩が出てて、とてもお美しいと思いました。スリムなジーンズに金色のスニーカーを履いてました。髪型はボブに短くなっていて、天女の触覚みたいなのがありました(語彙力無くてうまく説明できなくてごめんなさい)。

セトリですが、ツアー前に発売されたアルバム「more humor」の楽曲を中心として、新旧織り交ぜた構成でした。

今までのパスピエだと必ずと言っていいほどやっていた定番曲(MATATABISTEP、S.S、最終電車、チャイナタウン)をやらないという挑戦的な一面もありました。それらの定番曲がなくても、「とおりゃんせ」「つくり囃子」「ハイパーリアリスト」といった盛り上がる曲があって、もう10周年なだけあってレパートリーすごいなと感じさせられました。

身体を動かしながらパスピエの音楽を楽しめて、各楽器の演奏も近くでじっくり見られて、とても楽しいライブでした。「グラフィティー」ではこの音はギターじゃなくてキーボードで出してるんだ~とか、逆に、「始まりはいつも」ではCDではシンセの音の部分がエレキギターになっていたりなど、パスピエのユーモアを感じられました。イントロ部分がどの曲かわからないぐらいにアレンジされてることも多くて、演奏力やアレンジ力もさすがパスピエという感じでした。

キーボードの成田さんは名前がわからないけどタッチパネルみたいなやつをタイミング良くタッチして、「ONE」のウゥウゥ~のコーラスみたいな音や、「waltz」のピコリンッって音を出しているのが面白かったです。

今回はベースの露崎さん側で見てたのですが、つゆさんの指使いがよく見られました。かなり激しく弦を指で弾いていて迫力ありました。曲によっては鍵盤も弾いてました。多才ですね。

ギターの三澤さんは元々背が高くて髪が長いのもあって、外国のメタルバンドのギタリストみたいな風格があるように感じました。「グラフィティー」では珍しくアコースティックギターを弾いてましたね。

ボーカルの大胡田さんの踊りもいつもより多かったと思いました。独特で優雅な雰囲気とパスピエの音楽が合っているし、ライブの後半に行くに従って、笑顔が多くなっていって、楽しくライブできてたみたいで良かったです。

「術中ハック」、「電波ジャック」、「△」、「トーキョーシティ・アンダーグラウンド」などの今までの曲も現在のパスピエで演奏されることで、熟成された良さがあって良かったと思いました。「ONE」や「オレンジ」のような低音が効いたグルーヴ感のある曲はライブハウスで生で体感するのがやっぱりいいですね。

アルバム「more humor」の中の曲だと、「R138」は予想以上にライブで盛り上がる曲でした。サビでは指でイチ、サン、パとやるんですね。今後のライブ定番曲になっていってもおかしくないと思います。

本編最後の曲は「more humor」の最後の曲である「始まりはいつも」でした。大胡田さんが歌う前に「言いたいことをすべて書けた」と話してました。最後のサビの「どこまでも繋がっていこう」の部分で、ずっと繋がっていてくれ~!と叫んでいたのがとても印象に残りました。

アンコール~ダブルアンコール

パスピエのライブではアンコール前は手拍子だけのことが多くて、掛け声も出したいなぁと思うんですけど、なかなかいいのが無いですよね。。。アンコールしてほしいという気持ちがメンバーに伝わっているか心配ですけど、届いているでしょうか。

アンコールでは「トキノワ」「恐るべき真実」をやってくれましたが、ツアー最終日ということもあって、告知もありました。

2020年2月16日に「EYE」と書いて「いわい」と読む10周年記念ライブが開催決定だそうです。ゲストも呼んだりして、今までとは違ったライブになるとか。ちょっと先ですが楽しみです。2月までの活動は他に何かないのかなぁ?なんて思ったりもしましたが。。。

アンコール終了後、ライブ終了のアナウンスがなかったので、もしかしたらダブルアンコールあるのかな?と待っていたら、ダブルアンコールもありました!

意外な曲で「ギブとテイク」をやってくれました。歌詞に「この先もずっとギブとテイクで」「だって勝負はまだこれからよ お付き合いをどうか」とあって、本編最後の「始まりはいつも」もそうですけど、ファンにこれからも付いてきてほしいと願いを感じられたライブでしたよ。

セットリスト

1. だ
2. 術中ハック
3. 音の鳴る方へ
4. BTB
5. (dis)communication
6. ユモレスク
7. スーパーカー
8. グラフィティー
9. 電波ジャック
10. とおりゃんせ
11. ONE
12. resonance
13. トーキョーシティ・アンダーグラウンド
14. 煙
15. くだらないことばかり
16. waltz
17. つくり囃子
18. △
19. R138
20. ハイパーリアリスト
21. オレンジ
22. 始まりはいつも

アンコール
23. トキノワ
24. 恐るべき真実

ダブルアンコール
25. ギブとテイク

おわりに

パスピエは音源ではバンド構成にこだわらない楽曲を作ってくれる「音楽集団」であるし、ライブではその音源を再現しながらも、さらに音源以上の演奏を披露してくれるという意味で「ライブバンド」でもあると思いました。

今後も長く活躍していってくれるとありがたいです!