2020/2/16に行われた、パスピエの10周年記念ライブ「EYE」で、三軒茶屋にある昭和女子大学人見記念講堂に行ってきました。

Tシャツを買うためにグッズ列に並んだのですが、列が長くて開演ギリギリになったりもしましたが、ライブはとても楽しくて、相変わらず素晴らしい演奏を聴かせてくれました。

ライブの感想

幕が上がって1曲目の「あかつき」が始まりましたが、パスピエのメンバー4人とドラムの佐藤謙介さんの後ろの一段高い台にストリングス(バイオリン2人、ビオラ、チェロ)とパーカッションの方がいて、おぉっ!と思いました。

パスピエのメンバーの配置もいつもと違っていて、ボーカルの大胡田さんが中央なのは変わりませんが、キーボードの成田さんが下手、ベースの露崎さんとドラムの佐藤謙介さんが上手、ギターの三澤さんが大胡田さんの後ろでほぼ中央に位置していました。

そして、キーボードの成田ハネダさんはキーボードだけでなく、ピアノもセッティングされていました。

前半のストリングスとパーカッションが加わった編成では、どの曲も分厚い豪華なサウンドのアレンジで聴かせてくれたと思います。特に、鉄琴がパスピエの音楽と合うなあと感じました。

個人的にホール会場でのライブが久しぶりということもあって、ホールでのノリ方どうだったっけ?となってしまい、最初のうちは手を振ったり手拍子したりというよりも、聴き入っていた時間が長かったと思います。

盛り上がりという意味では、ちょうど世間を騒がせている新型コロナウイルスのせいでマスクをしてる人も多く、声を出しにくいという影響もあったと思います。こればかりは仕方のないところで、ライブが無事開催できただけでも良かったぐらいだと思いました。もしもあと数週間後ろだったと思うと・・・。

この前半の編成での最後の曲「あの青と青と青」では、バンドとストリングス、パーカッションそれぞれが一緒に演奏するところの盛り上がりがすごくて、前半のクライマックスだったと思いました。色んな音が聴こえてきて圧倒されました。

ここ1年ぐらいパスピエのライブ活動は単発でたまにやってたぐらいで、少し心配もしていたのですが、今日のために時間を掛けて準備してきたんだろうなということで心配しすぎだったのかもしれません。EYEのライブは1日だけでしたけど、1日だけというのがもったいなかったですね。

続いて、ストリングスとパーカッションの5人が捌けて、いつものバンド編成になりました。

「チャイナタウン」ではいつもと違う少しゆっくり目のアレンジで聴かせてくれました。「Graffiti」など音の音色の作り込みもさすがパスピエといった感じで、こんな音も出せるんだと感心しっぱなしでした。

「マッカメッカ」や「MATATABISTEP」ではきちんと盛り上げてくれて、ロックバンドとしてのパスピエの一面も見せてくれて、音楽的な懐の深さを再認識したりしました。

「つくり囃子」では途中にあるベース露崎さんの長いソロが見せ場ですが、そこでDJブースが登場して、スクラッチや電子音とベースの競演が行われました。とても面白いサウンドで楽しかったです。後のMCで大胡田さんが紹介していましたが、大胡田さんが大好きな「HIFANA」という2人組ユニットだったそうです。

本編最後の「ONE」やアンコールで演奏された新曲「まだら」のような低めの音とミディアムテンポなビートが近年のパスピエのモードなのかなと思いつつも、EYEでは初期から現在に至るまでの楽曲をまんべんなく演奏してくれて、セトリのバランスがすごく良かったと思います。

その初めてライブで聴いた「まだら」ですが、ダウンロードした音源で聴いたときは全体的に不安感の漂う不思議な曲調で、ガツンとした盛り上がりがあるわけでもないので、正直、一般受けしなさそうだなと思ってました。でも、ライブだと意外とノレるビートで、これはだんだんハマりそうだと感じました。

アンコール~ダブルアンコールのあたりになると、最初はパスピエの音楽に聴き入っていた観客もいつものライブのように盛り上がって、大胡田さんのMCでもパスピエを続けたいことファンを好きだという想いが溢れていて、こちらこそありがとうという気持ちになりました。

10周年の区切りとなる今回のEYEライブでしたが、次のライブやリリースなど今後の活動についての話はなかったので、今後の方向性がどのようになっていくかわかりませんが、とても面白い音楽を続けていってくれると思うので、今後も応援していきたいと思いました。

つい最近ファンクラブ(PSPE)にデジタル会員証ができたのですが、ライブ後の会場でEYE限定の会員証と引き換えてきましたよ。名前などは入っていない紙の会員証でした。
EYE会員証

おわりに

パスピエの今後の活動ですが、ライブ後に公式サイトに「20200505」という文字が表示されたみたいで、きっと5月5日に何かあるということですよね。ゴールデンウィークですが、予定を空けて待っていようと思います。

今回のライブでも実感しましたが、パスピエの「音楽」はとても素晴らしいので、活動し続けられるようにもっと売れてくれたらいいのにと願ってますよ。

EYEのライブレポですが、BARKSのこちらの記事がとても良くて、さすがですね~。
パスピエ、特別編成で10周年記念ライブ「一緒にお祝いしていってください!」