日本でもつみたてNISAやiDeCoなどを始める人が増えていて(私もしてます)、その投資対象となっている株式や債券のインデックスファンド(日経平均などの指数に連動する投資信託)が流行っていますが、インデックス投資バブルという記事もたまに見かけるようになってきました。

私も色々と本を読んだりWebで調べたりして勉強していますが、だれも未来のことはわからず、うまいタイミングで個別企業の株を安く買って高く売るというのは難しいので、インデックス投資をしたほうがいいというのが定説みたいです。プロが運用しているアクティブファンドでも、手数料が高いこともあってインデックスファンドに負けていることが多いです。

そこで、簡単にほったらかしでもできるインデックス投資に落とし穴がないのか私も考えてみましたよ。

インデックス投資の落とし穴

1.世界的な暴落が起きたときに、人間の心理的に耐えられるか?

最近も米中貿易摩擦や香港の逃亡犯条例のことで、世界的に株安になったりすることがあります。トランプ大統領のTwitterに左右されるのやめてほしいですよね。

例として、インデックス投資で100万円分積み立て済みな人がいたとして、そこから10%下がったとすると、10万円の含み損が生じてしまいます。

投資に慣れていない人だと10万円のマイナスにすごく焦ってしまって、もう投資とかやめたほうがいいんじゃないかと思って、投げ売りする人もいるのかと思います。

そこから更に下がる可能性もあるので、投げ売りが正解の場合もあるかもしれませんが、結局はまた回復して売って損したパターンも多いです。

インデックスファンドを持っている人がみんな売ると一方向にどんどん下がっていってしまい、逆張りで買う人が少ないと値下がりが止まりにくいので、株価の変動幅が大きくなってしまいそうです。

投資をすることで人間の心理的にストレスになってしまい、日常生活や仕事への影響が出てしまうリスクがありますね。

よく何かあったときのために2年分の生活費を確保しておけと見かけますが、それに加えて、投資の金額・割合は自分の心理的に許容できる範囲にしておくのが大事だと思ってます。

2.上下に変動しながら平均的には少しずつ上がるパターンがずっと続くのか?

今はインデックスファンドは少しずつ値上がりしていってると思いますが(特にアメリカの株と債券)、それが未来もずっと続くのかどうかは疑問を持った方がいいかもしれません。

iDeCoやつみたてNISAでは毎月少しずつ積み立てている人が多いと思いますが、将来的にはiDeCoだと60歳~70歳ぐらいで、つみたてNISAも非課税期間(20年)が終わるあたりで、インデックスファンドを売ることになるのかと思います。

特に日本では少子高齢化の時代なので、「現役世代が積立する金額<高齢者が売却する金額」になってしまい、株の需要と供給の関係で、株価が下がったままになる予感もしてます。

アメリカ株に比べて値上がりしにくい日本株ですが、値上がりしにくい要因として、高齢で投資を引退する人の売却があるという説も見かけます。

自分が投資を始めた頃(10~15年ぐらい前)だと配当が2%を超えたら高配当株だと感じてましたが、今は有名企業でも配当4%超えがたくさんあるくらいに日本株は割安で低迷してる気がしてます。

ということで、特に高齢化が進む日本(インデックスファンドも個別株も)は需要と供給の関係で要注意だと思ってます。

アメリカだとまだ日本のような高齢化社会にはならないので大丈夫かもしれませんが、ヨーロッパ、ロシア、中国などもどうなんでしょうね。

東南アジアやアフリカのような新興国の時代が来たりする可能性もあるかもしれません。日本が没落して北朝鮮が大発展することもありえるかも?

おわりに

結局は未来のことはわからないので、答え合わせは何十年後といったところでしょうか。

日本だとまだインデックス投資が普及し始めてから数年しか経っておらず、方法論が確立されていないと思うので、アメリカの投資本が参考になるかもしれません。シーゲル氏の「株式投資の未来」はやや古いですが色褪せない名著です。

とりあえずは、インデックス投資でも、年齢を重ねていくにしたがって、ハイリスク・ハイリターンな株式の割合を下げて、ローリスク・ローリターンな債券の割合を上げるといったことをした方が安全なのか考えている今日このごろです。