こんにちは。今このブログを書いているのは2021/3/21なんですけど、aikoがアルバム「どうしたって伝わらないから」(どう伝)の発売は2021/3/3だったので、約3週間になりますね。

その間、aikoさんはテレビやラジオなど色々プロモーション活動をしてたのですが、なかなか追いきれなくてごめんなさい。あじがとレディオも追いつけてないし・・・。

そんな感じなんですけど、そろそろブログにアルバムの感想でも書いておこうかなと思います。aikoの生活感も出ていて身近に感じられる良いアルバムですよ。

aiko「どうしたって伝わらないから」感想

1曲目「ばいばーーい」。aikoは歌詞が重いときは曲調がポップなことが多いと思うのですが、この曲は歌詞も曲調も激重で、それだけaikoの気持ちが入っているということなのかと思います。

聴いていてもaikoと付き合ってたのに浮気した元カレを許すなという思いが再び蘇ってくるのですが、ファンとしてはやっぱりaikoさんにはプライベートでも幸せになって欲しいですよね。

2曲目からはポップな感じのアルバムになっていくということで、「ばいばーーい」の曲順が1曲目というのは、時間が経って前を向けるようになったという意味でも、すごくしっくり来ました。

2曲目「メロンソーダ」。髭男の藤原さん達とコラボして歌ってた曲のセルフカバーですね。今回のセルフカバー版はアレンジも少し変えていて、コーラスも全部aikoになっています。

原曲はTSUTAYAの期間限定なレンタルでしか借りれられなかったということで、たまにうちのブログのお問い合わせフォームに音源くれ!というメッセージが来て、たくさんの人に聴いて欲しい気もするのですが、著作権的に断腸の思いでお断りしてます。

原曲も、ライブでやってたバンドメンバーのコーラス版も、セルフカバー版もそれぞれの良さがあって、どれもすばらしいと思います。「つまづいても転んでも桜は綺麗だよ」というフレーズは毎年春になって桜を見ると思い出しますね。

3曲目「シャワーとコンセント」。どう伝はトウミヨウさんと島田昌典さんアレンジの曲が多いのですが、この曲はOSTER projectさん編曲でアップテンポで明るくてライブハウスで盛り上がりそうな曲ですね。ライブでaikoに逢える日がまた来てほしいな。

4曲目「愛で僕は」。スローなテンポで、aikoが休日に自宅でゆっくり過ごしている日常が現れているみたいだと思いました。サビの「雨が降ったなら部屋で抱き合っていよう」の部分が静かな歌い方で余韻もあって、とても好きです。ポロンポロンと鳴っている鍵盤の音色や余白がさすが島田昌典さんと思ったりもしました。

5曲目「ハニーメモリー」。シングル曲でしたが、歌詞に「春」「桜」が入っていて、季節感やメロンソーダからの流れに合ってますよね。「夜明け前に帰ると洗面所だけ電気が付いてた」という歌詞が印象に残って、aikoが生活の中で感じたことから歌が生まれていることがわかります。aiko本人と楽曲の結びつきの強さが、アーティストaikoの1つの良さなのかなと思います。

6曲目「青空」。青空もシングル曲だったので2曲続きますね。ミドルテンポでさわやかなサウンドできれいで澄んだ青空の歌かと思いきや、ちゃんと聴くと歌詞は切なくて涙で霞む青空の歌ですね。

7曲目「磁石」。イントロや間奏のギターサウンドがカッコいいアルバムリード曲。初めて聴いた時は、メロディーや歌詞の詰め込み方がJ-POP的に破綻しないギリギリを攻めてきてるなと思ったのですが、何回も聴いているうちに、特に「多分それなに?と聞くあたしもいない」「薔薇色 桃色」のところなど、逆に心地良くなってきました。AメロBメロと違ってサビがシンプルなメロディーなところも緩急があっていいなと思います。aikoとアレンジャーのトウミヨウさんとバンドメンバーの化学反応で作られたりしたのかな?と想像してます。

8曲目「しらふの夢」。島田昌典さんアレンジで、ストリングス、ハープ、フルートなどの音色も入ったバラード。aikoの夢の中の世界を表現しているようなサウンドがとても良いです。

9曲目「片想い」。少ない音数のアレンジで、aikoの等身大の気持ちが現れているというか、音楽業界でのaikoはすごい存在だと思うのですが、恋愛などで色々思うことは一般人とあまり変わらないのかもと思ったりしました。あまり等身大という言葉は使いたくなかったのですが、他に思いつかなかった私の語彙力・・・。

10曲目「No.7」。歌詞が可愛いと思いました。そういえば、どう伝はアルバム通してaikoの声が可愛くきれいに録音されてますよね。歌詞でいうと、特に「隣りにいたあなたの毛布の中に足を入れて」や「お菓子とお酒控えよう」のところが、一人の人としてのaikoを感じられる表現で、すごく親近感も感じました。日常のワードをたくさん使いつつも、安っぽくならない作詞能力はすごいですよね。

11曲目「一人暮らし」。この曲は洗濯でロンTの長い袖が絡まったところから生まれたんでしたっけ。「愛で僕は」や「片想い」もそうですけど、これぐらいのテンポがaikoの内面の世界なのかな。aikoを好きになるときに最初は楽曲がいいなと思うのがきっかけだと思うのですが、だんだんaiko本人のことが好きになってしまうのは、こういうところなんですよね。

12曲目「Last」。アルバムの中ではロック色が強めで、気持ちの強さが出てる曲ですね。サビの「新しい朝日が昇ってもまた」の「また」の部分の音程が印象に残るメロディーの飛び方で、aikoしかできないような感じです。

13曲目「いつもいる」。アルバム最後を締めくくる、ちょっと(大げさすぎないという意味で)壮大の曲。「息苦しくても生きていこうね」「辛い時にはあたしを見てね」というようなファンへのメッセージと取れるような歌詞もあるのですが、むしろ、こちらこそaiko尊いってなります。歌詞に「デート」という単語が使われているのですが、今まで使われてなかった単語なこともあってドキッとします(ハート)。

おわりに

「グッドミュージック」という言葉を髭男の藤原さんがよく使われていて以前から気になっていたのですが、「グッドミュージック」とは今回の「どうしたって伝わらないから」のようなアルバムのことを言うのかなと思って、この記事のタイトルにしてみました。

全体通して、以前よりもaikoの声がきれいでかわいくなった気がしました。コロナ禍でライブできてない分、喉のコンディション調整しやすかったとか?

あと、今までのaiko楽曲は低音(ベース)が小さめだったと思うのですが(オーディオか私の耳の問題?)、今作はベースの音も結構聴こえますね。でも、リピートしても聴き疲れないで、何回も聴ける聴きやすさは変わらないのがすごいです。

aikoさんが言葉では伝えられなくて、歌でしか伝えられないことが込められていると思うので、もっとaikoの歌を聴きながら生活していこうと思います。