2016年7月30日、aikoのライブ「Love Like Pop vol.19」(以下、LLP19)の沖縄公演に遠征してきました。沖縄の皆様と、沖縄という土地のおかげで、すごく楽しいライブでしたよ。ライブに行った感想を書いてみます。セットリストなどのネタバレがたくさん含まれているので気をつけてください。

ライブ前

その日のお昼に羽田から那覇空港に到着して、バスでコンベンションセンター近くに取ったホテルまで行きました。沖縄って道路の数が少なくて渋滞すごいんですね。バスの時間が読めなくて早めに移動しなかったらやばいやつでした。

ホテルにチェックインして、ライブ会場の沖縄コンベンションセンターに行きました。ちょっと時間があったので、ちょうど1週間前ぐらいにリリースされて超話題のポケモンGOをしながら付近の砂浜を散歩してみましたよ。ジムやポケストップもあって、ポケモンたくさんGETできました。aikoの好きなタマタマは取れなかったけど。コンベンションセンター前の噴水もジムになってたので、入場待ちのaikoジャンキーのみんなが対戦してたのかな。
沖縄コンベンションセンターの裏の砂浜

わたしは初めての沖縄だったんですけど、海の水と砂の色がうちの横浜の砂浜とは全然違ってて美しすぎです。
沖縄コンベンションセンターの裏の砂浜2

綺麗な海(とポケモン)のせいで入場がギリギリになりましたが、無事に会場に入りましたよ。沖縄コンベンションセンターって、すごい凝ったデザインの建物なんですね。
沖縄コンベンション劇場

今回の私の席は1階の真ん中あたりでしたが、ステージが他の会場よりも低い感じで、aikoとの距離を近くに感じられる予感がしてきました。

ライブの感想

ライブ本編

最新アルバム「May Dream」の1曲目である「何時何分」からスタート。こうやって文字で書いてるだけだと伝わらないかもしれないけど、「愛してる 愛してる だからね 好きだよ」というフレーズが心に刺さります。やさしい言葉で印象的な感情描写のフレーズを生み出すaikoのすごさを、生で聴いて一層感じられました。

バラードの何時何分で入りながらも、そこから「あたしの向こう」、「運命」、「雲は白リンゴは赤」というアップテンポな楽曲で畳み掛けてきて、一気に盛り上げていきました。ステージを動き回りながら楽しそうに歌うaikoの調子も良さそうで、今日のライブへの期待感がますます高まってきます。

MCになって、先日、aikoがソフトクリームを持ってコンビニを出てきたところをフライデーに激写された話になりました。事前に知らされてなくてaikoもTwitterで掲載されていることを知ったそうです。どうしても店員さんが作ってくれるソフトクリームを食べたくなって、車でコンビニに行って、ソフトクリームを楽しみな気持ちでいっぱいでコンビニを出てくるaikoの写真みたいです。

こんなことで記事にしてくれるのはありがたいことかもしれないけど、しじゅうのaikoはもういいやろー。と話してました。この記事のことは他にも色々言ってましたが、aikoもこの場を出たら忘れてくれと言っていたので、もう忘れてしまいました。熱愛とか不倫とかしてる人じゃなくて、何で40歳のaikoのソフトクリームを載せるんだろう笑。aiko載せると雑誌売れるの?とわたしは思いました。

曲の話に戻って、「信号」は冬っぽい歌詞の歌ですが、夏の沖縄で聴くのもこれはこれで貴重な体験だったのかも。信号はサビの裏声からaikoの心の奥をさらけ出しているような切なさを感じられて、ライブで聴いて感動しました。

以前Twitterで聴きたい曲をaikoが募集してたときのリクエストが多かった「蝶の羽飾り」がここで歌われました。シングル曲「スター」のカップリング曲ですね。サビがあんな長い言葉なのに、綺麗なメロディーと合っていてすごいよね。

MCで、タレントのりゅうちぇるさんが沖縄にある「ちぇるちぇるランド」出身という話もしてました。わたしはこの人を知らなかったんですけど、ちぇるちぇるランドはこりん星みたいな存在らしい。でも、自分の知らない地方ネタを聴けるのも地方遠征ライブの醍醐味の1つだと思うので、こういうaikoの話を聴くのも好きですよ。

ドラマ主題歌にもなった今年(2016年)のヒット曲「もっと」も披露してくれました。お客さんもわ~!と声出してたので、もっとを聴くのを楽しみに来てた人多かった感じですね。さのっちのドラムもかっこいいし、何よりaikoの優しい歌声に救われます。

「前ならえ。」も演奏してました。この曲もリクエストが多かった曲だそうです。ボーイフレンドのカップリング曲ですが、実はわたしは音源持ってないんですよね。。。昔のシングルは買ってなかったので、カップリング曲を集めようと思ってたこともあったけど、逆にライブで聴く新鮮さも捨てがたいなと思って複雑な感じでいます。

そして次の曲で、ついに念願の「星のない世界」を聴くことができました!アンケートにも星のない世界を聴きたいと書き続けてていたし、aikoに星のない世界を聴きたいとリプした気持ちが届きましたよ。「星のない世界」を聴いて私も涙が出てきました。aikoの気持ちが伝わる歌も歌詞もメロディーも、世界観のあるアレンジも素晴らしいのに、ベストアルバムにも入ってないし、何で今まであまり歌ってこなかったのか不思議なくらいの名曲ですよね。「あした」と同じように歌いたくない理由があったのだろうか。

キーボードがセットされてaikoの弾き語り即興コーナーになります。お題は、シアワセ、専門学校の試験がある、校長先生に怒られた、誕生日だったけど嫌なことばかり、娘、ハリネズミだったかな。ハリネズミは自信ないです(検索して調べた)。

即興を考えている時にaikoが笑っていたりして、これは面白い歌になるのかなと期待して待ってました。即興の詩の内容はこんな感じでしたよ。

娘が専門学校を受験する。
私は娘のためにキャバクラで働いてる。お店の名前がピンクのハリネズミ(だったかな?)
でも、お客さんが1人しかつかない。校長先生の田中さん
私の誕生日の時に、今まで26歳って言ってたけど実は36歳なのって言ったら、怒られて瓶のウイスキーをかけられた。キャミソールも酒臭くなってしまった。
だけど、家に帰ったら娘がカレーライスを作って待っててくれた。
娘のために頑張るわ。もう田中さんも来てくれないと思うけど、今度謝るわ。
娘がいるからシアワセ。
仕事も頑張って新しいお客さんゲットするわ。新しいモンスターゲットするわ。

タイトルは「穴が空いたくたくたのキャミソール」

即興の後にお客さんのキャバ嬢の人がaikoと話してました。胸の大きい人(Eカップ)にお客さんが行ってしまって私にはついてくれないのが悩みだそうでした。aikoから「貧乳はステータス」という発言も飛び出すなど楽しかったです。胸の大きい人に勝つためには話術とかでがんばろうとaikoも言ってたけど、貧乳なのにみんなに好かれる人って、まさにaikoのことですよね。せっかくaiko好きなので、aikoをお手本にしたコミュニケーションを目指したらいいのにと思いました。人の話を聴く態度とか、声のトーンとか、私もaikoを見習おうかと最近思っているところでしたよ。

即興後も弾き語りスタイルで、「朝の鳥」「愛だけは」の2曲を演奏してました。「朝の鳥」は生きていこうと励まされる曲だし、「愛だけは」はaikoの愛情が溢れてくる曲で、今回も弾き語り良かったですね。「愛だけは」をライブで聴くことによって、アルバム「May Dream」が完成に近づいていく感じすらありました。

「好き嫌い」と「冷凍便」はアルバム「May Dream」を聴いてた感じではどちらかというと脇役的な曲なのかなと思っていたのですが、ライブで化けてきました。アップテンポじゃないのにすごく踊れる曲になってて、ここから後半戦に向けて、盛り上がっていきますよ。やっぱ嫌~い。

「未来を拾いに」と「その目に映して」と明るいポップな曲が続いて、「Power of Love」でキラキラテープ発射されました。そして、アンコールでまたaikoが出てきてくれることがわかっているけど、最後の曲が「二人」でした。後半はアップテンポな曲が続いて盛り上がって楽しかったです。やっぱりaikoのライブは楽しいし、aiko好き!

アンコール

aikoコールのあと、照明が付いて「蒼い日」の演奏が始まりました。aikoの世界に引き込まれるバラードで、aikoへの愛しい気持ちがふくらんでいきます。

これから夏が始まるところですがという話から「夏が帰る」を歌って、その後に沖縄の人はみんな指笛できるの?とかいう話をしたり、前回は遊園地でカチャーシー踊ったけど、その時は練習したんだよなーという話をした後に歌ったのが「夢見る隙間」。

今回の沖縄ライブで一番盛り上がったのが「夢見る隙間」でしたよね。ラストのサビ前の間奏でaikoも観客もみんなでカチャーシーを踊って爆発的な盛り上がりで超熱かった。指笛をならす人もいたしね。夢見る隙間とカチャーシーがここまで合うと思ってなかったし、沖縄すげえよー。

ダブルアンコール

アンコールの後、いつもならすぐにエンドロールの映像が流れるところですが、初っ端から観客のaikoコールが大きくて、エンドロールの映像が流れませんでした。

夢見る隙間でカチャーシーを踊った時に、沖縄の人の優しさに感動してまた出てこようと思った」とaikoは言ってました。また、「ライブに決まりなんてないんです。後悔しないようにしてください。」とも話してましたね。

夏の話をしたのに「夏が帰る」を歌ったところでズコーとコケてた人がいて、やっぱり夏といえばこの曲だよねということで、今回のツアーでは初めてだったそうですが「花火」を歌ってくれました。確かにやっぱりこれだよね。サビでみんなで手を振る一体感いいね。夏の沖縄でaikoの「花火」を聴くっていいですね。

ダブルアンコールって少し歌って終わりなのかなと思っていたのですが、結構ガッツリ歌ってくれました。「愛の病」と「be master of life」で盛り上がって、沖縄カチャーシーライブが締めくくられました。最後の方はライブハウスみたいになってて、ステージの方に観客が押し寄せてましたね。aikoは握手だけでなくて観客のタオルで汗を拭いたりしてました。

でも、わたしは十分前に行ける席だったんですけど、ちょっと理性が働いて遠慮してしまって行かなかったんですよね。aikoが後悔しないようにと言った意味が後になってわかりました。。。

aikoも沖縄にまた来るねと言っていたし、私もまた沖縄に来たいです。今回は1泊2日だったけど、次回はもう少し長い間滞在したいなあ。

セットリスト

LLP19沖縄のセットリストです。ホール公演だとセトリの写真撮りやすくていいですね。ダブルアンコールのところを後から付け足した感じもとても良いです。
LLP19沖縄セットリスト

1.何時何分
2.あたしの向こう
3.運命
4.雲は白リンゴは赤
5.信号
6.蝶の羽飾り
7.問題集
8.もっと
9.前ならえ。
10.星のない世界

弾き語り
即興コーナー~穴の空いたクタクタのキャミソール
11.朝の鳥
12.愛だけは

13.好き嫌い
14.冷凍便
15.未来を拾いに
16.その目に映して
17.Power of Love
18.二人

アンコール
19.蒼い日
20.夏が帰る
21.夢見る隙間

ダブルアンコール
22.花火
23.愛の病
24.be master of life

おわりに

40歳とベテランと言ってもいいaikoさんですが、今なお、ライブパフォーマンスも楽曲も新記録を更新し続けているように感じました(オリンピック期間っぽい表現をしてみました)。自分の行ったことのあるaikoのライブの中でも一番楽しかったような気がします。特にホール会場なのにライブハウスみたいになるライブは、aikoのライブが新しいステージに到達したと言ってもいいのかと思います。