こんにちは。2019/8/29に行われた立川談春とaikoのライブ「玉響(たまゆら)」に行ってきました。

玉響は落語家の立川談春さんの35周年記念のライブで、aiko以外にもさだまさしさん、斉藤和義さん、尾崎世界観さん(クリープハイプ)、ゴスペラーズがゲストの日もありました。

玉響とは三種の神器である勾玉同士が触れ合う微かな音のことだそうで、落語と音楽という異なる分野で一流の人たちのコラボレーションが行われました。

私の行ったaikoの日も落語とaikoの歌の組み合わせにより、いつものaikoのライブとはまた違った感動があって、行ってよかったです!感想を書いておきますね。

ライブの感想

「aikoの詩。」の大きな看板があった渋谷駅から、少し距離のあるBunkamuraシアターコクーンに少し迷いながらも歩いて行きました。

いつものaikoのワンマンライブと違って、aikoっぽい格好をしたaiko女子も少なかったからか余計に迷いましたよ。

初めて行ったシアターコクーンですが、会場の雰囲気がいつもと違いすぎて少し緊張しました。格式高いというか、セレブっぽい感じもありました。aikoがよくライブする会場で言うと大阪のフェスティバルホールに近い雰囲気でしょうか。

会場内に入って、パンフレット(談春さんと各アーティストの対談が収録されている文庫本)を買って、席で読んでました。ステージは幕が降りてなくて、落語用の台と座布団、後ろにはドラムやキーボードなどの楽器が置いてあり、後ろの壁には10メートル以上ありそうな「玉響」の文字が書かれた書道の掛け軸がありました。
玉響のパンフレット

aikoのファンクラブ(Baby Peenuts)と秋から始まるライブツアーLLR9のチラシもありました。
aikoのLLR9とBP入会チラシ

観客は普通の格好の人が多かったですが、aikoTシャツの人も結構いました。私もですけど、服装などにaiko色を出していくか迷った人もいたと思うので、7~8割ぐらいaikoファンだったかもしれません。

aikoのライブは入場時間も開演時間もたいてい少し押すのですが、5分前にブザーが鳴ったりして、時間ピッタリに始まるなどいつもと違う感じがひしひしとありました。

最初は談春さんが登場し、今日のライブについてのお話からの「お花半七」に進んでいきました。鈍感な男と幼馴染の女性が仲人好きの人の家に行くというお話でした。

私は落語をほとんど聞いたことなくて、全然予習もしてなかったのですが、やっぱり話のプロですし、笑うところも多くて楽しかったです。最初は話を聞き続けるのに集中力が必要だなとちょっと思いましたが、談春さんの表現力や演技力が半端なくて、だんだん物語に引き込まれていきましたよ。

次に、談春さんとaikoのトークコーナーになるのですが、キャパ約700人という狭い会場で距離も近く、久しぶりにaikoに会えた!ということで、aikoが登場しただけで感動しましたよ。

トークの内容ですが、ちょうどこの日に文春砲がaikoを直撃したらしくて、その話をネタにしたりしてました。

詳しい話は私も知らないのですが、aikoの育ての親で二人三脚でここまで歩んできたと言ってもいいくらいのプロデューサーの千葉さんに何かがあったそうで、今後のaiko運営がどうなっていくのか心配でなりません。

aikoはフェスやイベントにはほとんど出ないということで、談春さんは知り合いからホントにaiko来るの?と疑われていたそうです。実は闇営業なんじゃないかみたいなこともおっしゃってました。

aikoと一緒にポニーキャニオンの社長と副社長が挨拶に来たという話もされていて、その週刊誌の話があったからかわかりませんが、社長はすごく静かにしていたそうです。かなり気まずい感じだったのかもしれませんね笑。

ポニキャは音楽よりも映像関係の方が今はメインだったような気もしますが、それでも社長が来るというのはさすがaikoです。本当はaikoは超大物芸能人で、スーパーセレブなのかもしれませんが、ライブやラジオ等での気さくなトークや親近感でそれをファンに感じさせないのがaikoのすごいところだったりしますよね。

aikoが一番記憶に残っている落語の話から、aikoの元カレがaikoの親友とaikoの家で浮気してた話になぜか展開していったのですが、aikoが元カレを問い詰めているときにテレビで流れていたのが桂枝雀さんの落語だったというところで、伏線が回収されました。

トークでは談春さんだけでなくてaikoも話のプロだと感じました。二人とも話が面白くて、もっと聞いていたかったです。

そして、一旦aikoはステージから捌けて、aikoのライブが始まりました。

バンドメンバーは、ドラム:佐野さん、キーボード:たつたつさん、ギター:ヨティと浜ちゃんで、ベースは初めて見た知らない人でした。後日Twitterで砂山淳一さん(@sunapanng)という方だと知りました。ギターの二人がアコギでややアコースティックな構成のバンドでしたよ。

1曲目の「シャッター」はテンポはいつもと同じでギターがアコギになっているというアレンジで、自然に身体が揺れるようなグルーヴ感がありました。久しぶりのaikoライブで聴く音楽は家や移動中に聴く音楽とはやっぱり違うなあって思って、今日は来てよかったって1曲目から思いましたよ。

渋谷の街やBunkamuraシアターコクーンの雰囲気なども全部ひっくるめて、現場に行くっていう体験は大切なものだと感じました。自分の行動範囲とスマホの画面だけでは知り得ないことがたくさんありそうです。

2曲目の「ハナガサイタ」では、会場の雰囲気がいつもと違うから思いっきり盛り上がっていいのかよくわからなかったけど、前回のツアーからちょっと間が空いただけに、楽しいaikoライブにまた来れたということに感慨深いものがありました。

3曲目はaikoがバラードっぽい曲をやるということで観客にも着席してもらって、「うん。」を歌ってくれました。ゆったりとしたリズムが心地よく、最後の高音のスキャットで空に飛んでいくような歌です。aikoの喉が心配になるくらいのaiko楽曲の中で一番の高音だと思いますが、aikoの調子も良くてハラハラせずに楽しめて良かったです。きっと、aikoファン以外の人も「aiko歌うまいなあ」って思ってくれたはずです。

4曲目はみんなが知ってる「花火」でした。季節的にも夏ですし、サビではみんな手を振って盛り上がりましたよ。aikoファン以外の人もいるはずなので、メジャーな曲も歌ってくれて良かったです。

4曲という曲数でもaikoに会えて、心が満たされるライブでした。

aikoライブの後は15分の休憩があって、再び、談春さんの落語「包丁」になりました。

あらすじですが、ちょっと反社会的勢力的な旦那と久しぶりにあった弟分の人が高級な店でうなぎを食べて、その旦那が若い女と一緒になりたいから、家事などをきちんとして尽くしてくれている奥さんと別れたいけど、世間体もあるから、弟分の人が旦那の家に行って奥さんと浮気するように仕向けてからの、後から旦那が包丁を持って突撃して浮気されたから別れる方向に持っていこうとする話でした。

(私は落語のど素人であらすじうまく書けなくてすみません・・・。合ってますよね)

結局、弟分の人はその美人の奥さんをうまく口説けるはずもなく、「ブリのアラ」みたいだとまで言われるのですが逆ギレして全部白状してしまい、結局その女性は旦那と別れて弟分の人とくっつく方向になるのかなというところで、落語のオチが来て終わりになりました。

急にストンとオチが来る終わり方が落語で、その後はお客さんの想像に任せるところがあるそうですね。

その落語を受けてからのaikoのアンサーソングは、「月が溶ける」でした(パンフレットに書かれていたので「月が溶ける」ということは事前にわかっていましたが)。

語彙力がなくてうまく書けませんが、「包丁」の話のあとの「月が溶ける」がすごく身体に入ってくる感じで、泣けてきました。

普通にaikoの楽曲だけを聴くよりも、包丁に出てきたそれぞれの登場人物と重なる部分もあって伝わってくるものがあったと思います。「月が溶ける」の最後のサビはaikoがアカペラで歌ったのですが、「包丁」の物語の登場人物の声みたいに聞こえました。

それにしても、シングル(予告)のカップリング曲である「月が溶ける」を選ぶ談春さんのセンスがすごいと思います。aikoも談春さんの落語をよく聞きに行くという話をしてました。

落語と音楽とジャンルは違いますが、その世界で相当高いレベルにいる者同士にしかわからないような何かがあるのかもしれませんね。

セットリスト(演目)

2019/8/29 玉響(たまゆら) Bunkamuraシアターコクーン
立川談春 ゲストaiko

お花半七 談春

婀娜っぽいおはなし 談春・aiko

ライブ aiko
1. シャッター
2. ハナガサイタ
3. うん。
4. 花火

包丁 談春

アンサーソング aiko
1. 月が溶ける

おわりに

パンフレットの談春さんとaikoの対談ですけど、aikoの話のところは文字を読んでいても、aikoが話している姿が浮かんできました。私もaikoのことが好きすぎですね笑。

でも、泣きながらチケボをしてる人を見たという話を談春さんがしてて、私なんかよりもaiko好きな人はたくさんいるんだと思いました。ステージにaikoが登場したとき、会場全体からうわ~って高揚感がして雰囲気が変わったのが印象に残ってます。

そして、週刊誌に書かれた話とかエゴサの話とかありましたが、メディアやSNSで書かれる内容をとても気にしてる雰囲気でしたね。私もブログやTwitterの文章を気をつけたほうがいいのかもしれません。

aikoのことに限りませんが、本人に見られることをあまり意識してなくて、影響を与えてしまいたくないんですよね。他のファンにも見られたりしますし、ちょっと恐ろしさがありますね。。。

とは言っても、そこで遠慮して無難なことばかり書いても読む人もつまらないと思うので、変なことを書いているやつが一人いるな程度にスルーしてくれると嬉しいです。