パスピエの久しぶりのフルアルバム「more humor」を買いました。発売から約1週間になりますが、CDを聴いた感想をブログに書いておきます。初回版にはライブDVD(印象H)も付いていて、隠しトラックも見ましたよー。
新しいパスピエのロゴがカッコよくて、アートワークも良かったですよ。
パスピエ「more humor」の感想
CDを買って、平日は家で聴く時間があまりなくて、通勤中にイヤホンで聴いていました。で、土日に家で聴いたら、音質が全然違っていてびっくりしました。いろんな音が聞こえてきますね。
ということで、初めに書きますが、このアルバムは音質の良い環境で聴くことをおすすめします。
CDを聴いた感想になりますが、1曲目の「グラフィティー」や2曲目の「ONE」といった暗めの曲からスタートしてきて、攻めてきてるなというのが第一印象でした。最近のミニアルバム(OTONARIさん、ネオンと虎)にも言えますが、実験的な音楽で、新しいものを生み出したい気持ちが伝わってきます。
ボーカルが低音のラップ調で韻を踏んでいる箇所も多いですね。今までのパスピエは高速で高音なボーカルが多かったですけど、少し違う一面も見せてきてます。
7曲目の「waltz」みたいなゆったりした曲は今までなかったですよね。間奏の謎の楽器の音色も雰囲気が良くてすてきです。
でも、5曲目の「R138」、9曲目の「BTB」、10曲目の「始まりはいつも」といった、キャッチーでライブで盛り上がる系の曲もあったりして、多彩な音楽性がいいですね。ダークな曲だけじゃなくて安心しました笑。
2010年代の音楽と、和テイストや昔のJ-POP風なものを融合させて、きちんと消化してきているのを感じました。アルバムの世界観的にも暗い面と明るい面があって、今のパスピエを感じられて良かったです。
R138やユモレスクなど、ボーカルのコーラスもすごく重ねられていますね。また、リーダーがキーボードだからか楽器の中でキーボードが目立っているなとちょっと思いました。
もっとギターの三澤さんの活躍が見られるような曲もあったらいいのになと思ったりもしましたが、パスピエはライブではアレンジを変えてくることも多いので、そこに少し期待しておこうかな。
アルバムのタイトルにも含まれている「ユーモア」ですが、アルバムを聴いても、セルフライナーノーツを見ても、正直なところ、ユーモアよりも音楽へのストイックさや真面目さを強く感じました。
ただ、ライブに行ったりすると、パスピエのメンバーの人間性が見えてきて、「ユーモア」を感じられると思いますよ。
最後の曲「始まりはいつも」の歌詞に「良し悪し見極めながら どこまでも繋いで行こう」とあるので、パスピエの音楽活動も続けていってくれそうで安心しました。
印象HのDVD感想
2018年秋に東京の日比谷野外音楽堂で行われた印象HのライブDVDになります。私も見に行ってました。
薄暗い夕方から始まって、夜になっていくライブでしたね。映像の編集や外の風景が少ない構図のせいなのか、パスピエがインドア派のイメージのせいなのかわかりませんが、思ってたよりも野外っぽくないDVDだと思ったりもしました。
MC部分はカットされてましたけど、それは音楽DVDなので仕方ないのかもしれませんね。
MATATABISTEPやS.Sといった、ライブやフェスを強く意識していた頃の曲が、やっぱりライブでは盛り上がるなあと思ったりもしました。特に、S.Sでのメンバー紹介のところの演奏とかすごかったです。
成田さんと大胡田さんもツイートしてましたが、隠し映像として12曲目があって、印象Hのアンコールでやったハイパーリアリストが収録されてます。成田さんのキーボードソロからのハイパーリアリストというアレンジがパスピエらしいです。
その隠しトラックの出し方ですが、まず、DVDのメニュー画面で、全曲を一気に再生する方(All)ではなくて、1曲ずつ再生する方(Songs)を選択します。
カーソルを進めていくと、11曲目の次のところで空白の行でカーソルが止まるので、そこで再生ボタンか決定ボタンを押すと12曲目のハイパーリアリストの再生が始まると思います。
おわりに
音の重なりが色々と複雑で、聴き込むとさらに良くなってきそうだと思いますが、今時点での感想を書いてみました。
「more humor」はライブだとどうなるのかというのが楽しみになってきました。単純な盛り上がりだけではなくて、音楽で観客を圧倒するようなライブを見てみたいですね。