2017/11/11(土)に行われたパスピエのライブ「OTONARIさんのONOMIMONO」で東京キネマ倶楽部に行ってきました。ライブの感想を書きますね。1枚目と最新のミニアルバムである「ONOMIMONO」と「OTONARIさん」をフィーチャーしたライブで、初期のパスピエから現在の新体制になったパスピエについて変わったことも変わらないことも感じられましたよ。※ネタバレありです。
ライブの感想
前置き
今回のライブ会場は、山手線・京浜東北線の鶯谷駅からすぐのところにある東京キネマ倶楽部でした。11月なので入場を外で待ってる間も寒かったですね。会場外に200円のコインロッカーも見かけましたが、会場内にある500円のロッカーを使いました。500円玉1枚なので小銭要注意ですね。クロークも500円であったので、そちらを使う人も多かったみたいです。
東京キネマ倶楽部はキャバレーかなにかを改装してライブハウスにした会場ということで、独特の作りでしたね。建物の吹き抜けのところにステージがあって1階がスタンディングで一般の観客が入り、2階に座席があって関係者席になっていたのかと思います。1階後方はジャンプしたら届くくらい天井が低くて、ステージは見えるけれど圧迫感も少しありました。
今回のライブツアーに関連したスペシャルドリンクがドリンクコインと交換で貰えました。味は炭酸の入った少し甘いサイダーみたいなソフトドリンクでしたよ。
ライブ本編
ライブが始まって、楽器メンバーがステージ下手の階段から降りてきて登場しました。東京キネマ倶楽部の会場の作りや雰囲気を活かした感じでしたよ。ボーカルの大胡田なつきさん(以下、なっちゃん)は歌い始めのところで遅れて登場。全身真っ赤なドレスで肩も出ていて、お美しいです。ちなみに、今回のサポートドラムはクラムボンの伊藤大助さんでした。
ライブ前半はファーストミニアルバムの「ONOMIMONO」からの曲が中心で、「チャイナタウン」や「とおりゃんせ」といったキラーチューンも織り交ぜて進んでいきました。なっちゃんも「色々コンセプトがあるけど、今日はとにかく楽しんでくれればいいです」と話してました。初期の曲は私もライブで初めて聴く曲が多かったです。ライブ終盤で演奏されることが多い「最終電車」が前半で歌われたのは新鮮な感じでしたね。
また、初期の曲中心だと今のパスピエみたくアップテンポな曲で押していく感じにはならないんだなと思いました。でもレアな曲である「気象予報士の憂鬱」や「ただいま」などを聴けてとても良かったです。ボーカルのなっちゃんはいかにも私歌上手いでしょという感じのボーカルでなくて声質も独特ですが、実は声量もあって歌唱力がかなり高いということも感じましたよ。
「ただいま」を歌い上げたなっちゃんが一旦ステージから捌けて、バンドメンバーだけが残りました。そこでライブ開始時のメンバー登場でいつも流されているSEを演奏し始めました。わたしも手拍子でなっちゃんの登場を待ちましたよ。
しばらくして、なっちゃんは今度は青いドレスに着替えてきてくれました。恐らく前半の赤のドレスとデザインは同じで色違いなんだと思いますが、すごく大人っぽくなったように感じました。ロングヘアーの黒髪も美しくて、神々しさがありますよね。
ライブ後半は元ドラムのやおたくやさんが抜けた新体制になってから初のリリースであるミニアルバム「OTONARIさん」の曲が中心でした。「あかつき」や「音の鳴る方へ」は予想通り盛り上がりましたよ。「(dis)communication」や「ポオトレイト」などは新体制になってからの実験的なサウンドで、新しいパスピエを探求しているのだと思います。ツアータイトルになっている2つのミニアルバム以外で演奏された楽曲はライブで盛り上がる定番曲ですけど、盛り上がる系の曲だけじゃなくて新しいタイプの曲も生み出していきたいという気持ちを感じました。
本編最後には大切な曲だというなっちゃんの話しから「正しいままではいられない」が歌われて、大団円ではしゃいで終わるような多幸感のあるライブでした。ボーカル部分を歌い終わったなっちゃんが先に退場して、バントメンバーがステージに残って演奏していたのですが、位置的にギターの三澤さんがセンターの前まで来て演奏してたので、かなり目立ってて主役のようになっていたのが面白かったです。
アンコールではキーボードでリーダーの成田さんを中心にトークが進められていって、サポートドラムをしてくれたクラムボンの伊藤大介さんの紹介もありました。パスピエのファンだったということで一番近い距離で応援できて嬉しいと話されてました。バンドってドラムなしでは成り立たないと思うので、毎回サポートしてくれるドラムの方には感謝しかないですよ。
あと、今日11月11日はベースの日ということで露崎さんに話しが振られてたくさん話してました。本人は気の利いたフレーズを弾けないと言ってましたが、それでも即興で弾いてくれてさすがでしたよ。露さんはトークも上手でしたけど、ギターの三澤さんもたくさん話してほしかったなあ笑。
トークの後は「MATATABISTEP」と「トキノワ」を演奏してくれました。とても盛り上がって、最初になっちゃんが言っていたようなとても楽しい気持ちになれたライブでしたよ。
セットリスト
2017/11/11(土)「OTONARIさんのONOMIMONO」@東京キネマ倶楽部
1.デモクラシークレット
2.脳内戦争
3.チャイナタウン
4.トリップ
5.トロイメライ
6.気象予報士の憂鬱
7.プラスティックガール
8.とおりゃんせ
9.最終電車
10.ただいま
(メンバー登場時のSE演奏、大胡田さん衣装チェンジ)
11.あかつき
12.裏の裏
13.(dis)communication
14.空
15.ポオトレイト
16.EVE
17.ハイパーリアリスト
18.音の鳴る方へ
19.正しいままではいられない
アンコール:
20.MATATABISTEP
21.トキノワ
おわりに
パスピエのライブに行くのは個人的にはすごく久しぶりな気もしていたんですけど、そういえばDANDANANDDNAツアーを2回、ファンクラブP.S.P.Eイベントmuromachiにも行っていて、これで今年4回目のパスピエのライブ参戦でした。結構ライブ行ってましたね笑。
でも、それぞれのライブツアーで毎回異なるコンセプトのライブで楽しめたなあと思います。最近公式Twitterで「WMJ所属のバンドパスピエ」といつも表記されているのが大人の事情なのか少し気になりますけど、これからも活動し続けていってくれて、新しいライブや楽曲を見せていってくれると嬉しいです。