2021/6/9に東京ガーデンシアターで開催された、aikoのライブ「Love Like Pop vol.22」(LLP22)に行ってきました。コロナ禍で開催されたaikoのライブに参加するのは初めてだったのですが、感染症対策もしっかり取られていて、係員の手際や準備も素晴らしく、楽しいライブで感謝してます。感想を書いておきますね。
ライブ前
ライブ会場に向かう電車や駅を出てからの徒歩で、aikoのツアーグッズを身につけた人がだんだん増えていくのが、久しぶりの感覚で懐かしかったです。
東京ガーデンシアターは初めて行く会場だったのですが、りんかい線の国際展示場駅からだと、ちょっと道を悩みますね。
最短ルートだと、国際展示場駅の出口を左に出て、怪しい階段などを通り抜けると大きな道路に出て、橋を渡って右斜め前に行くと、有明ガーデンの商業施設やマンションなどがあるエリアになります。案内の看板があまり無くて油断すると迷うかも。
有明ガーデンの商業施設内にあり、カフェなども多く、時間潰しやすくて、良い会場ですね。
今回、現地でのグッズ販売はチケットある人だけで、しかも、事前通販があったので、空いててスムーズでした。
ただ、見本の実物の展示がなかったので、サイズ感や素材を確認するのは難しく、他の観客が身につけているのを参考にしたらいいかなと思います。
私はHAPPY END Tシャツ(緑)を通販で買って、着ていったのですが、サイズがいつもより大きいですね。いつもはデカで丁度いい約170cmの普通体型の男性ですが、今回は横幅がゆるくて、ナミで良かったかも。会場ではタオルハンカチを買いましたよ。絵が可愛いですね。
入場
入場はブロックごとに時間が決まっている形式でした。
電子チケットのQRコードと体温測定を同時にビデオカメラの前で行う形式で、aikoらしくなくハイテクでした。ライブ前は運営がグダグダだったらどうしようと心配していたのですが、あのaiko運営とは思えないくらいに全然スムーズに入れて、逆にびっくりです。
席につくと、紙チケットとファンクラブ入会用紙が席に貼ってあります。紙チケットのQRコードから行けるWebサイトには、開演前と終演後のアンケート、セットリストへのリンク(セトリはライブ後に公開)がありました。
開演前アンケートはライブでaikoが取り上げてくれる可能性もあるそうで、話のネタを考えていくのもいいかも。セトリを見るにはパスワードが必要ですが、そのパスワードはaikoがライブの最後の方で発表してました。
東京ガーデンシアターは椅子の背もたれが高く、座り心地も良くて、さすが新しいホールなだけあります。すごくきれいな会場です。
大阪のフェスティバルホールを横に広げた感じの印象で、スタンド(バルコニー1階、2階、3階)が上に伸びていきます。なので、奥行きがあまり無く、8000人収容の割にはどこからでもステージの距離は近いと思います。
日本武道館を半分にして使うようなイメージといった方がわかりやすいかも。箔がつくという意味では武道館ですが、会場のきれいさや音響的には東京ガーデンシアターがいいですね。
今回の座席配置は両隣が空席で、2枚組のチケットの場合はその隣り合う2席の両端が空席になるグループディスタンスでした。cloakのチケット分配やリセールで買うと、もう1枚の人と隣り合う可能性がありますね。トイレに行ったら男子トイレの小の方まで隣が使用禁止になっていたのは初めて見ました。
ステージですが、スタンドの角度的にぎりぎり見えるところまでの、短めの花道があり、ステージ両端には巨大モニターもありました。曲によってはaikoの表情などを映してくれてました。
その両端のモニター前までステージから通れるようになっていて、ライブ中はaikoも激しく動き回ってました。花道と合わせてT字状になっています。
ライブの感想
ライブ前のレポが長くなってしまいましたが、ライブ本題に入っていきます。
ライブは立ち上がるのはOKですが、声を出すのが禁止されてました。観客のみなさんもマナーが良くて、大声でaikoに話しかけたりしている人もいませんでしたよ。
aikoのトークでは、観客が声を出せなくて会話できず、aikoも苦労や試行錯誤をしているようでした。aikoの芸能界は怖いことについての小話など、声を出すのは禁止なのに笑わせに来てましたよね。
大晦日にやっている絶対に笑ってはいけないシリーズみたいな、声出して笑ったら罰ゲームがあったり、係員に退場させられて出禁になったりはなさそうでした。本当に大声が出てしまったらわからないけど笑。
ライブ中は視覚や手拍子などで表現することができて、声を出せないことを工夫で乗り越えられていたと思うのですが、アンコールの待ち時間に声出せないのはさすがに難しいですね。いい方法ないのかなぁ。
コールアンドレスポンスはaikoが身振りを割り当てたのですが、男子はポール牧の指パッチン、女子は「んーー」と古畑任三郎の真似、そうでない人はお腹を叩くやつ(元ネタわからなくてすみません)、全員がブルゾンちえみWithBの35億の振り付けでしたよ。
曲の感想
曲の感想も書いておきますね。
前半で歌われた「横顔」はかなり前(2007年)のシングル曲ですが、新しい日常の中でいつものaikoに逢うというような切なさや感慨深さを感じて泣けてきました。
この曲に限りませんが、10年以上も前の曲が2020年代の今でも古臭くなく新鮮に聴こえるというのは、aiko楽曲には普遍的な良さがあるということですよね。
「瞬き」はマイクスタンドを使っての気迫のこもった熱唱でした。『両手の隙間から見えたあたしを見てるあなたも』というフレーズが、今のaikoとファンの関係と重なってまた泣いてしまいました。ライブを行えなかったことにより、aikoとファンの間に壁ができたような状態にだったのかもしれませんが、ファンである私達はずっとaikoのことを見ていましたよ。
アルバム「どうしたって伝えられないから」のリード曲「磁石」も初めて聴けました。すごく良かったのですが、ツアーで熟成されていくともっと良くなるかもと思ったりしました。後半戦も申し込もうと思いますよ。
ライブ前半は直近のアルバム「どうしたって伝えられないから」のような、穏やかな日常生活感があるライブだった気がします。
ライブ中盤ではアレンジを変えた楽曲も披露されてました。「シャッター」は管楽器とストリングスのメンバーも入って、ビッグバンドのジャズ風なアレンジ。ンチャンチャの裏拍リズムでの手拍子が少し難しかったですが、うまく合ってリズムに乗れるとすごく心地よい感じでした。
「テレビゲーム」は管楽器(フルート?)が加わった幻想的なアレンジ。最後のaikoの口笛と管楽器の掛け合いが面白かったです。
それにしても、「シャッター」と「テレビゲーム」はCDか映像作品で永久保存したいレベルでした。クオリティがすごく高くて自粛期間に密かにみんな相当練習・準備をしてきたのだろうなと思いましたよ。
ライブ後半に行くに従って、「夢見る隙間」「ストロー」「予告」「あたしの向こう」「Loveletter」「ボーイフレンド」などアップテンポな曲が多くなり、会場もすごく盛り上がって、声を出せない以外はいつもの激しいロックライブでした。実際にライブで曲を聴いて、あの頃よくaikoのライブ行っていたなぁという思い出が蘇りましたよ。
隣が空席な分、身体を動かせてしまうので、圧迫されないことを除けばライブハウスのライブ(LLR)に匹敵するハードさでした。ライブ前はこのご時世だし着席しての緩やかなライブになるのかなと完全に油断してました笑。半キャパの東京ガーデンシアターやばいです。「夢見る隙間」の間奏はかなり踊れますね。以前沖縄遠征したときのカチャーシーを思い出しました。
aikoは以前からライブでは観客に思い出になるような傷跡を残したいと話していたと思いますが、観客を疲れさせたり筋肉痛にさせるという意味で、コールアンドレスポンスで地団駄を踏まされたりもしましたよ。その地団駄がなくてもかなり疲れてたんじゃないかなぁ。
ライブ終了後
ルール通り21:00にはライブ終了してました。トークの多いaikoだけど、ちゃんと時間に合わせられるというのもすごいですよね。偶然?
退場は、呼ばれた列の観客から少しずつ退場していくという規制退場だったのですが手際がよくて、これも今までのaiko運営では考えられない神レベルでした。
ただ、国際展示場駅まで誘導されたのが行きの最短ルートではなくて、階段多くてちょっと遠回りのルートで歩き疲れましたよ。ライブ後で体力がほとんど残ってなかったからかも。
グッズ販売は開演前だけだったのでご注意を。
終わりに
この記事最初のリード文は猫かぶって書いてしまいましたが、小池百合子が見たら盛り上がりすぎで激怒しそうなライブでしたよ。バッハ会長が見たらオリンピック無観客は到底許してもらえないですね。
安全対策という意味では、ライブそのものは激しく盛り上がりながらも、ソーシャルディスタンスの確保や、飛沫や接触が非常に抑えられていて、科学的によく考えられた対策が取られていると感じました。ライブ中はそういう日常を忘れて楽しめましたよ。
ただ、人が密になりやすい帰りは、観客の私達も私語を少なくするなど、気をつけた方が良さそうですね。帰りのりんかい線が混むのは仕方ないのかな。イベント時は増発してくれたらいいのにね・・・。