aikoのライブツアーLove Like Pop vol.19(以下、LLP19)ですが、最終日前日の2016年9月16日(金)のNHKホール公演に行ってきました。さっそくライブの感想を書いてみたいと思います。今ブログを書いている時点で最終日を残すだけですが、一応ネタバレ情報を含んでいます。
ライブ前
渋谷駅から歩いてNHKホールに向かって行きました。途中の渋谷タワレコの看板がaikoの「恋をしたのは」になってましたよ。
NHKホール周辺(NHKの敷地内?)はポケモン出ないなぁと思いながら、会場に向かってました。18時ぐらいに着いて、aikoにお布施をしようかなと思ってグッズ売り場に行きましたが、タオルが売り切れてたのでバンカーリングを買いましたよ。aikoの愛犬(あんころもち)の絵かと思いこんでいたのですが、猫の絵だったんですね笑。
平日なので18時入場、19時開演でしたが、今回はaiko運営にしては珍しく、入場列の手際が良くてスムーズに入場できました。NHKホールの中は電波悪いというか、特に客席内は電波入らないようにされているみたいですね。
ライブの感想
ここからはライブの感想になるのでネタバレ注意ね。
本編の前半(即興コーナー前)
それまでの公演のセトリと同様に「何時何分」でライブが開幕しました。「愛してる 愛してる だからね 好きだよ」のフレーズが感動的で大サビではフェイクも入って、1曲目なのにライブ終盤のクライマックスみたいな感覚になりました。aikoのライブでは佐野さんのドラムに注目しがちだったのですが、大サビ前の弥吉さんのギターソロも哀愁たっぷりの泣きのリフで素晴らしかったです。
続けて「あたしの向こう」「運命」「雲は白リンゴは赤」というアップテンポなナンバーで会場も暖まってきました。最近のaikoは新曲発売前でとても忙しそうだけど、歌のコンディションはとても良かったです。ツアー終盤でaikoとバンドメンバーのパフォーマンスも熟成されている感じでした。でも、今回自分が2階席ということもあって、自分の周りの盛り上がりが前回行った沖縄の時ほどではないなと思い始めてました。
MCになって、aikoが新曲を歌うと言って、会場からの大歓声もあって、「恋をしたのは」初披露キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!と私もアガってました。でも、そう見せかけてのまさかのカップリング曲。さすがaiko笑。歌ったのは「夏バテ」の方で、ミドルテンポな曲でこれから聴き込んでいくと良さをわかるようになるような曲かな。アレンジはOSTERさんではなくて川嶋さんの方かしら?
次の「信号」はやっぱり名曲で、力強い歌唱と切なさが溢れるサビを生で聴いて鳥肌が立ちまくってました。「2つ目の赤で手を繋いで」のフレーズでこういう恋人がいたらいいなと思いました。
MCのときに、軽音楽部の女子がaikoの曲をやるんだけど、男子女子の掛け声を使っていいか、aikoに頼んでました。萌える感じの声の女子で、aikoが答える前に観客の男が「かわいいからやっていいよ」とか返してました。ウケる。aikoもいいよと言ってた(はず?)。
その流れで男子女子そうでない人のコールアンドレスポンスの話になって、最初は観客を無理やりライブに参加させてしまおうということで、始めたそうです。そうでない人は最初はなくて、ガチの「そうでない人」がライブに来たときのaikoのやり取りの中から、「そうでない人」の掛け声も始まったそうです。
「もっと」はBメロの佐野さんのドラムのフレーズがやっぱりいいです。照明もそれに合わせるような感じになってたのが良かったです。aiko楽曲は普通はギターやキーボードがやるようなパートもドラムがやってるように感じるときがあります。
もっとの次に「かけらの心」を歌ってました。他の公演のセトリ情報を集めてないのでよくわからないのですが、同じ1日目パターンのセトリだった沖縄ではやってなかったです。aikoの気持ちが詰まった歌声でこの曲でも鳥肌が立ちまくってました。浜口さんのアコースティックギターも良かったし、弥吉さんの泣きのギターソロがここでも切ない音色で素晴らしくて、改めてaikoバンドすげえよと思うパフォーマンスでした。今回は神セトリな予感。
そして、この流れで私が一番好きな曲「星のない世界」が歌われました。特にBメロのロングトーンが低音も高音も綺麗な歌声で聴き入ってました。aikoすごい。感動しました。泣いた。
今回はTwitter情報で噂に聞いていたような座席を無視するROCKなライブではなくて、すばらしいパフォーマンスで楽曲を聴かせてくるライブに方針を変えてきたのかなと思ったりもしました。とても良かったです。
即興コーナー
即興コーナーになります。aikoがトイレに行っといでと言ったらたくさんトイレに行く人がいて、お前らライブ前に行っておけよと少し思いました笑。
以下のお題が観客から上がってました。
- 10月9日・・・10月9日に結婚式をするからaiko歌って!と言っていた女性。aikoは10月9日は残念ながら法事ということでわざとらしく断っていました。でもその女性が40代で初婚ということを話したら、aikoがやけに食いついていましたね。aikoも諦めない!と言ってましたよ。
- 復縁・・・高校生のときから5年間付き合って、3年前に彼氏が遊びすぎたため別れたけど、最近復縁したそうです。aikoものろけ話を早々に打ち切って次のお題に進んでました。
- 受験生・・・中学生の女子。その子よりも隣のお母さんがはしゃいでいました。
- おでこ狭い・・・おでこが狭い男子でした。前にもおでこの狭さでaikoに絡んでもらえたことがあったらしい。aikoはおでこ広いもんね。
- 髭が濃い・・・1階にいた髭が濃い男性。aikoのところから見ても濃かったらしい。
- 腹筋・・・彼女とプールに行ったら、彼女の方が腹筋すごくて、お腹が割れてて6パックだったそう。空手をしてるカップルみたい。
即興ではいつもより考える時間が短かったような気もしました。歌の内容はざっくりとこんな感じです。
髭が濃くておでこが狭いお兄ちゃんが、3年前の彼女を連れて家に挨拶に来た
復縁したとお父さんお母さんに挨拶する
10月9日に結婚する
私は受験生で何もできない
8月15日に私とキスしたのに
1か月もたっていないのに彼女と結婚するの?
お兄ちゃんから離れないわ
6個のお題も早々に消化し終わって、これは妹が兄のケッコンを祝福するという、ほっこりする歌でいいなあと思っていたんですよね。そうしたら、8月15日に私とキスしたという話がブッ込まれてきて、その落差にえぇぇぇぇ!となってしまいました。そんなオチがあって、すごい面白い歌でしたよ。タイトルは「お兄ちゃんとした日」でした。
本編の後半(即興コーナー後)
即興コーナーの後はちゃんとCDになってる歌の弾き語りになります。「愛だけは」をaikoは面白かった即興コーナーからすぐに気持ちを切り替えて熱唱しているのですが、私はお兄ちゃんとした日の余韻が離れなくて、思い出し笑いしそうになってました。「愛だけは」が全然入ってこない笑。
弾き語り2曲目は「September」。ここもセトリを変えてきましたね。さすがにこの頃になると私もお兄ちゃんとした日の余韻が収まってきて、集中して聴けてました。Septemberを演奏するのは珍しいし、しかも弾き語りということでこの日のライブに来れてよかったです。初期の曲を今のaikoが歌うと違った魅力があっていいですよね。しかもそれはCDには無いわけで、ライブでしか味わえないです。
弾き語りはここで終了して、ライブ終盤はアップテンポな曲が続きました。「好き嫌い」「冷凍便」「未来を拾いに」「その目に映して」「Power of Love」とやっていって、盛り上がってて良かったんだけど、もっとメジャーな曲で盛り上がる曲(milk、beat、恋のスーパーボール、プラマイ、ボーイフレンドなど)もたくさんあるんだから、織り交ぜていけばもっといいのになんて思っちゃいました。でも、それらの曲はよくやってるし、セトリ考えるのも難しいね。。。
自分が1日目パターンのセトリ2回目で悪い意味でaikoライブに慣れてしまってきたせいなのか、自分の周りの観客の雰囲気が前回行った沖縄ほどは盛り上がっていなかったように感じたせいなのかわからないけれど、本編後半のところはaikoならもっとやれるはずと思いました。(いや、十分楽しくて不満はないのですが、さらに上を目指せるという意味で。自分の感じ方の問題かもしれませんね)
aikoのMCでもみんなでいいライブを作っていきましょう的なことを2回ぐらい言ってたし、観客側もツアーでライブはたくさんあるけど、その日のライブにしか来ない人にとってはそのライブが全てだという気持ちで、ライブに臨んでいった方がいいのかもしれませんね。自分も気合入れていこう。
男子女子そうでない人のコールアンドレスポンスでは、aikoは先ほどの萌え声の女子の真似をしてやってたんだけど、aikoも観客の声の大きさ的にもいまいちしっくり来てなかった感じでした。「ちゃんとやります」と言って、いつもの男子女子そうでない人をやると、やっぱり観客の声も大きくていい感じでした。
本編最後の曲は「二人」でした。私は「二人」もかなり好きな曲です。「後ろに立ってる観覧車に本当は乗りたかった」の歌詞が素敵。
前半部分が特に良かったこともあって、今回は1階席の人がaikoのところに集結するような変な盛り上がり方をするライブから方針変換してきたんだろうな、今回はダブルアンコールなくても満足できるライブだなと感じてました。
アンコールとダブルアンコール
アンコール2曲目でついに新曲の「恋をしたのは」を歌ってくれました。カップリングの「夏バテ」だけ歌って終わりで最終日でだけ歌うみたいな、ドSなaikoさんではなかったです。ちゃんと伏線を回収してきてくれました。aiko優しい!
「恋をしたのは」ですが、私は主題歌になっている映画「聲の形」の予告やYoutubeの短い動画でしか聴いたことがなくて、今日のライブで初めてフルで聴くことになりました。
「恋をしたのは」は変わった構成の曲で、AメロBメロCサビ、AメロBメロCサビDサビ、BメロCサビという流れでした。「ああああ~恋をしたのは~」というよく流れている箇所はDサビで、最後の大サビでは歌われないところに驚きました(サビにCとかDとか記号付けないと思うのですが、便宜上書きました)。特にBメロCサビのところを聴いてたときに、aikoの想い出の中を浮遊しているように感じられて名曲の予感がしましたよ。映画「聲の形」も見に行きたいと思います。
次の「夏が帰る」では夏と一緒にLLP19が終わって、aikoも帰っていってしまうのではないかと思ってしまって、周りが盛り上がっている中で1人少しさみしい気持ちも感じてました。
アンコール最後の曲「夢見る隙間」は、前回行った沖縄では間奏でカチャーシーを踊った思い出深い曲です。三連符の手拍子もいいし、自然と身体が踊りだすような大サビ前の間奏もいいし、ライブで盛り上がる歌ですよね。最近のaikoの歌も大好きです。
アンコールが終わって、今回はダブルアンコールあるのかなと思ったら、観客のaikoコールも大きくて、もう一回aikoが出てきてくれました。「愛の病」、「相合傘」、「be master of life」を歌ってくれましたよ。
ダブルアンコールでのaikoはいつもと違ってて、「声をもっと出せ」と何度も煽ってきて、それに応える観客の声が凄まじくて、こんな大きな観客の声を聞いたのは初めてでした。
今回のaikoのMCで「今の世の中にはコンテンツが溢れているので、埋もれてしまわないように、心に刻みつけるようなライブをしたい。」と言っていたのが印象に残っているのですが、ダブルアンコールでのこの歓声は確実にみんなの心に刻まれたと思います。
aiko LLP19 2016/9/16 NHKホール セットリスト
セットリストの写真を撮ってきました。今回は今までと違うセトリということでセトリボード前大混雑でしたね・・・。
さいごに
今回のNHKホールでのライブの感想をまとめると、新曲「恋をしたのは」とカップリング「夏バテ」の初披露や、あまり歌われていない「星のない世界」「September」も歌ってくれたりと、ここまでのLLP19とは違うセトリでaikoやバンドのパフォーマンスを堪能できるライブでとても良かったと思います。
特に前半部分では、私も手拍子や手を振ったりしないで聴き入ってしまってたときがあって、ライブ中の振る舞い方を考えてしまいます。盛り上がって楽しんでいる様子を演者にも見えるように表現するのが良いのか、歌や演奏をじっくり聴いた方が良いのか悩ましいですね。
そんな中でダブルアンコールでの観客の声援は今までにない声の大きさで、aikoライブがこれからさらに進化していく可能性も感じられました。ライブ後に流れたセトリ映像最後のメッセージで、今年はこれが「LAST LIVE」だと書いてありましたが、これからのaikoの活動も楽しみです。「お兄ちゃんとした日」の妹のようにaikoから離れないで、ずっと付いていきます!